最終更新日:2022/03/15

チーム医療

医療の質の向上、医療安全の確保に勉めるために、チーム医療の一員として薬剤師が薬物治療に関わっています。当院では、緩和ケアチーム、感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥瘡対策チーム、口腔ケアチームなど院内の専門チームへ参画しています。
また、薬剤師が禁煙外来を担当したり、糖尿病療養指導士の資格をもつ薬剤師が糖尿病教室の講師を受け持つなど、他の職種とともに協力し、病院全体、さらに地域における医療の質の向上に貢献しています。

緩和ケア

がんの痛みは患者さんのQOL(Quarity of life:生活の質)を低下させる大きな要因となっており、肉体的苦痛とともに精神的不安を伴い、周囲の家族の方にも大きな影響を及ぼします。緩和ケアチームは入院中のがん患者さんの痛みや不快な身体症状の緩和、精神的支援を目標としています。薬剤師は、患者さんの痛みや麻薬に対する不安や誤解を取り除くように説明したり、鎮痛薬の投与量の調節、副作用予防薬や鎮痛補助薬の提案などを行っています。また、痛み以外の症状にも薬物治療を提案するなど、患者さん個々に応じた治療全般に関わっています。

ICT AST

ICTとは感染制御チーム(infection control team)
ASTは抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team)のことです。
今までも感染制御チーム(ICT)で抗菌薬の適正使用に関する活動は行っていましたが、2018年4月よりASTを新設し、ICTで行っていた抗菌薬使用に対する活動に加えて、さらに抗菌薬の適正使用に特化して、全体的な抗菌薬適正使用の推進を行っています。薬剤師は院内での抗菌薬の使用状況を把握し、多方面から個々の抗菌薬の有効性の確保や副作用の防止に努めるなど、感染管理に貢献しています。

NST

NSTとは栄養サポートチーム「Nutrition Support Team」の略称です。NSTは、栄養状態を改善させると治療成績が向上したり、術後の合併症が減少し、早期退院につながるといわれており、栄養状態改善のために活動しています。薬剤師は患者さん個々に応じた輸液メニューや経腸栄養剤の提案や投与ルート変更などの投与薬剤の提案を行っています。

褥瘡

褥瘡とは「床ずれ」のことで、寝たきりの人の骨突出部にできやすく、適切に管理しないと皮膚が壊死をおこしたりします。褥瘡対策チームは、褥瘡ゼロを目指して発生予防と早期治癒のために活動しています。薬剤師は、褥瘡治療薬について、病期に応じた局所治療薬の選択、軟膏基剤の性質による選択、創傷被覆材の適正使用などを進めていくことです。患者さん個々の疾患・治療・栄養状態を考慮に入れた全身的なアプ ローチを行っています。

口腔ケア

口は食べ物、飲み物、薬などが最初に入る場所です。口腔内が汚れていると汚れた食べ物がそのまま体内に入ることになり、誤嚥すれば肺炎の原因になりかねません。口腔ケアチームでは、口腔内の清潔化、トラブルに対してケアに使用する薬剤やその選択、注意点などを勉強会などを通してお伝えし、より個々の患者さんに効果的な口腔ケアができるように提案を行っています。

患者サポートセンター

患者サポートセンターには入退院支援室、地域連携室、がん相談支援センター、肝疾患相談支援室があり、多職種で連携を図りながら、入退院支援を含めた患者さん中心のトータルサポートを行っています。 入退院支援室では薬剤師が常駐し、入院予定の患者さんに入院前から介入し、現在使用している薬剤の確認、術前・検査前に休薬の必要な薬剤の確認と指導、薬剤アレルギー・副作用歴の確認などを行っています。入院前から患者さんの薬に関する情報を把握することで、安全な治療を行えるよう支援を行います。また、退院後も安心して薬物治療が行えるよう、保険薬局との連携にも取り組んでいます。 円滑なお薬の確認のため、病院受診時にはお薬手帳などお薬情報が載っているものの持参をよろしくお願いします。

ICTカンファレンス
ICTカンファレンス
緩和ケアラウンド
緩和ケアラウンド