マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)
2025年3月の装置更新を行い、通常の2D画像に加えて、トモシンセシス機能を有した最新機種を導入しました。
トモシンセシスとは、撮影(Tomography)と合成(Synthesis)
を組み合わせた造語で、3Dマンモグラフィとも呼ばれる技術で
す。X線管を動かしながら様々な角度から撮影した複数の画像を
コンピューターで再構築することで、乳房を薄い断面で立体的に
捉えるとが可能になります。これにより、乳腺組織の重なりをな
くし、従来のマンモグラィで見つけにくかった病変の発見が容易
になり、診断精度の向上が期待されます。

また、マンモグラフィや超音波で発見された乳房の病変(しこりや石灰化など)が良性か悪性かを確定診断するために、画像ガイド下で針を刺し、病変の組織を吸引・採取するマンモトーム生検を実施しています。
当院では、日本乳がん検診精度管理中央機構の講習及び認定を受けた医師・女性技師によりマンモグラフィ検査を行っています。低線量、高画質の安定した質の高い画像の提供に努めています。
乳房撮影の目的と方法
乳がんの早期サインである微小石灰化や腫瘤をX線撮影に写して診断します。
乳房を片方ずつ、撮影台と透明なプラスティックの板ではさんで圧迫をし、乳房を平らにして撮影します。
圧迫の利点
- 乳房内部を鮮明に写し出し、画質の向上につながる
- 放射線被ばく線量の低減
- からだの動きによるボケ防止
圧迫の際に痛みを伴うことがあります。検査時間は10分程度かかりますが、圧迫をしている時間は数十秒です。生理前の1週間を避けると痛みが少ないようです。乳房の大小にかかわらず撮影は可能で、視触診ではわからない早期がんの発見が可能になります。


