最終更新日:2022/03/15

心大血管疾患のリハビリテーション

対象疾患:
心臓血管外科(冠動脈バイパス術、心臓弁置換術、人工血管置換術など)の手術前後、循環器内科(急性心不全、慢性心不全の増悪、急性心筋梗塞など)

治療方針:
心臓血管外科手術を受けられる患者さんにはできるだけ手術前から呼吸機能や筋力を維持するための運動の指導を行い、手術後のリハビリテーションについての説明を行います。手術後は通常、翌日から循環の状態をみながら、四肢の運動や起き上がる練習を始めます。循環器内科で治療される方には絶対安静の期間が過ぎたら同様にリハビリテーションを進めていきます。

理学療法

安静に寝ていることによって発生する合併症の予防を第一目標に、十分なリスク管理のもとで、患者さんが早期から起き上がり、歩く練習に進むようにしています。そして、最終目標である病気の再発予防のために、退院後の生活習慣指導を行っています。

  1. 周術期合併症予防と離床(手術前のオリエンテーション、術後早期離床)
  2. 安全な運動範囲での体力トレーニング
  3. 再発予防のための生活習慣指導

作業療法

ご高齢の患者さんや活動性が低下している患者さんに対して、退院後の生活に備え、日常生活動作の練習を行います。心身の活動性を維持するための各種の作業活動も提供します。

言語療法

食物などを飲み込む機能が低下している患者さんに対して、できるだけ安全に楽しく食事を摂れるように、飲み込む力が向上するように練習を行います。状態によって、安全に飲み込むことができる食品を選び、また食事の時の姿勢の工夫なども行います。