最終更新日:2026/08/18

術前免疫治療と手術

術前免疫治療と手術図

キャンサーボード  

 肺がんのステージ(病期)のうちⅡ、Ⅲ期は局所進行がんといわれ、手術で切除できたとしても再発することが少なくありません。このような進行肺がんでは、年齢、肺機能などの全身状態、基礎疾患などに加えて、遺伝子検査などの情報をもとにキャンサーボード(各専門医の検討会)で治療方針について話し合い、そのうち外科医は主に切除できるかどうかを判断します。

従来の手術後化学療法 

 いままで行われてきたのが手術後に抗がん剤を投与する治療。効果は5年生存率を約5%上昇させるほどに過ぎず、再発を大幅に防ぐことはできませんでした。

化学・免疫治療による導入療法 

 大規模な臨床試験において、導入療法として抗がん剤と免疫治療薬を投与し、続いて手術を行った症例では、高率にがん細胞が消失し、良好な生存率が示されました。導入療法と組み合わせた手術はたいへん有望な治療法として期待されており、当科でもこのような治療例が増えてきています。

知っておくべきこと 

 すべての患者さんが手術を受けられるわけではありません。また、導入療法を行ったとしても、効果がない、または逆に進行してしまうケースもあります。その場合は、最終的に手術に不適格と判断されるかもしれません。さらに、副作用で手術に至らないこともあります。