【手術前のお願い】
-
喫煙している方は、手術が決まった時から必ず禁煙してください。加熱式タバコも止めて下さい. 呼吸訓練器の指導を受けた方は、入院までしっかりと呼吸リハビリを続けて下さい 。-
入院前は普段の運動を続けておいて下さい。当科では、以下のような疾患に対しても積極的に治療を行っています。
【クリニカルパス】
入院から退院までは、基本的にクリニカルパスという予定表に沿って進められてゆきます。
以下の2種類のパスがあります。
Aタイプ:術後4日前後で退院
Bタイプ:術後6日前後で退院
対象手術:胸腔鏡または開胸で行われる肺葉切除・区域切除・縦隔腫瘍手術など
肺がんの手術で最も多い胸腔鏡下肺葉切除術では、術後は平均6日目に退院となります。
ただし、パスはあくまでも標準的な経過を想定したものであり逸脱することがあります。
【Bタイプの入院後経過】
<手術後> 手術室からハイケアユニット(HCU)に入ります。
- 心電図、血圧、酸素飽和度などをモニターで観察します。
- 酸素吸入
- 輸液
- 尿道カテーテル
<1日目> 午前中にHCUより一般病棟に戻ります。
- 酸素吸入を中止
- 胸部X線検査,血液検査
- 尿道カテーテル抜去
- 食事開始
- 室外歩行などのリハビリが始まります。
- 輸液終了
<2~3日目>
- 胸に入っている管(ドレーン)を抜きます。
- ドレーンが抜けたら、シャワーを浴びることができます。
<4~5日目>
- 胸部X線検査(ドレーン抜去翌日)、血液検査
<6日目> 退院
【退院時の注意】
- リハビリのために、散歩や体操など無理のない運動をしっかりとしてください。
- 38度を超える発熱や息切れ、そのほか体調に変化がある場合は、病院にご連絡ください。
- 多くの場合、傷の痛みは退院後もしばらく続きます。傷より前方の肋骨部に痛みを感じることがありますが心配ありません。ずきんとした痛みやぴりぴりとする感じなど、さまざまです。
- シャワー、入浴時には、傷のところの汚れをお湯で洗い流して清潔にしてください。やさしくこすっても大丈夫です。
- から咳がしばらく続きますが、ほかに変わったことがなければ様子を見てください。気になる場合は連絡してください。