最終更新日:2022/03/15

最新治療

ロボット支援下胃切除

「胃がんに対するロボット支援下胃切除」は、2015年より先進医療として臨床試験が行われ、 腹腔鏡下手術と比較し安全性が変わらず、合併症の発生を低くすると報告されました。 この結果を受けて、2018年4月より、「胃がんに対するロボット支援下手術」が保険適用となりました。

保険診療の中でロボット手術を行うためには、ロボット支援下胃切除の経験数と術者基準が設けられております。 当科ではこれらの基準をすべて満たしており、香川県立中央病院は2018年7月より幽門側胃切除・胃全摘・噴門側胃切除すべての術式で、 厚生労働省から施設認定を受けております。

完全腹腔鏡下噴門側胃切除 観音開き再建

当院では、胃上部に存在する早期胃がんもしくは一部の進行がんに対して完全腹腔鏡下噴門側胃切除(胃上部1/3を切除)+観音開き再建を行っております。噴門側胃切除における一番の問題点は、難治性逆流性食道炎をはじめとした術後愁訴が多く認められる点であります。そのため以前より様々な再建法が発表されてきました。当院では、2002年より、再建法として食道胃吻合・観音開き再建を行ってきましたが、術後愁訴の面ついても全国と比較しても大変良い成績であります。さらに現在では、再建についても鏡視下で行う完全鏡視下手術を実践しております。

再建シェーマ
再建シェーマ
術後内視鏡反転像
術後内視鏡反転像

<噴切の映像>

ここより先に設置している映像は、医療関係者の方に情報提供することを目的として作成されています。
一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

よろしいですか?

LECS (Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)

LECSとは、胃局所切除法のひとつで、内視鏡的に胃内腔から切除範囲を決定し、腹腔鏡下に切除する方法です。病変局所のみを切除することが可能であり、究極の機能温存手術といえます。適応は、リンパ節郭清の必要のない胃がん、粘膜下腫瘍となります。

消化器外科・内科合同手術風景
消化器外科・内科合同手術風景