最終更新日:2025/12/26

令和7年 日本航空医療学術集会

  第32回日本航空医療学会学術集会@沼津に参加してきました。
 11月14日から15日にかけて、静岡県沼津で開催された
日本航空医療学会学術集会に参加しました。
沼津は香川から約5時間の移動となりましたが、
富士山を望むことができ空気の澄んだ非常に魅力的な場所でした

会場写真
会場パネル

  今回はフライトドクター2名(佐々木、髙橋)と、フライトナース2名(城谷、松田)が参加しました。ドクターからは、佐々木が『大規模災害時に香川県ドクターヘリを機能させるために-訓練を通して学んだこと-』、髙橋が『香川県島嶼部の脳卒中患者に対するドクターヘリの貢献』の演題で発表を行いました。またナースからは当院ドクターヘリの取り組みを紹介するポスター発表を行いました

大規模災害時に香川県ドクターヘリを機能させる
ために-訓練を通して学んだこと-
香川県島嶼部の脳卒中患者に対する
ドクターヘリの貢献

  香川県ドクターヘリは全都道府県の中で最も新体制ではありますが、日本で最もコンパクトな香川県という地域特性を活かし、効率的で質の高い運用ができていることを改めて実感する機会となりました。一方で、これまでに数多くの症例を経験してきた病院から発表されたビッグデータは、今後のドクターヘリ活動の更なる質の向上に役立つ貴重な情報でした。

  また今回の学会では、2025年4月に長崎県で発生したドクターヘリ事故を受け、安全対策や訓練に関する議論が多くなされていました。医療スタッフであると同時にフライトスタッフの一員として、安全な運航を継続していくことの重要性を改めて認識いたしました。フライトナースは学術集会後に開催されたフライトナース会にも参加しました。

  今回のテーマは『倫理』で、ミニ講義を受講した後、提示された症例をもとに、倫理的な課題や適切な介入についてグループワークを行いました。『倫理』という言葉からは難しい印象を受けがちですが、実際には日常の活動と照らし合わせた際に感じる『違和感』が、倫理的な問題として浮かび上がるケースが多いことを学びました。コミュニケーション能力に長けたフライトナースが集まる場であったこともあり、活発な意見交換が行われました。また、県を越えた情報共有や意見交換を行うことができ、非常に有意義な勉強会となりました。

 日本航空医療学会は、他の学術集会とは異なり、医師や看護師などの医療従事者以外に、国土交通省や厚生労働省などの行政機関、運航会社、パイロット、消防隊など、様々な職種の方々が参加する点が特徴です。そのため、多角的な視点からドクターヘリを捉えることができ、大変有意義な学会でした。
 多くの方々の支えによってドクターヘリが成り立っていることに感謝し、今後も一人でも多くの患者を救えるよう、より安全で質の高い医療提供に努めてまいります。