香川県立中央病院

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IBD(炎症性腸疾患)センター

診療内容

潰瘍性大腸炎・クローン病という病名を御存知でしょうか? 潰瘍性大腸炎は大腸に潰瘍ができ、血便・下痢・腹痛などの症状が出現します。 クローン病は小腸・大腸に潰瘍が、肛門に痔瘻(じろう)ができ、下痢・腹痛・肛門の痛みなどが出現します。 いずれも小児~若年者に多く発症し慢性的な炎症を繰り返すことが特徴的で、 年々有効な治療法が増えてはいるもののすべての患者さんに効く治療法はなく、 時には重症化し手術を必要とすることもあり、厚生労働省の難病に指定されています。 この二つの病気を含めて炎症性腸疾患、IBD (Inflammatory Bowel Disease)と呼ばれています。

当院では数十年前よりたくさんのIBDの患者さんの治療を行っており、 現在では約250名の潰瘍性大腸炎の患者さんが、約110名のクローン病の患者さんが当院で治療を受けられています。 この他にも 治療が功を奏し、病状が改善した多くの患者さんがおられ、かかりつけの医療機関にその後の治療をお願いしています。
IBDの診療には小児科、消化器内科、消化器外科の協力が必要不可欠であるだけではなく、 看護師・ 薬剤師・栄養士・地域連携室のスタッフ・メディカルソーシャルワーカーの連携も重要です。 部署を越えて「チーム 県中」として協力するために、香川県立中央病院 IBDセンターを設立する運びとなり、 12月11日(月)に第1回目の会合を開催しました。IBD患者さんの増加もあり、全国でもIBD センターが発足していますが、 四国では本格稼働は当院が初めてとなります。

院長補佐・消化器内科診療科長の稲葉が、IBDセンター長を務めます。 顧問として、岡山大学病院 IBDセンター長である 岡田 裕之教授に参画いただきます。 消化器内科部長の高橋が、副センター長・データマネージャーとして、 IBD患者さんの発症からの経過や検査や手術などの情報を管理し、内科診療の統括を行います。 消化器外科部長の大谷が、副センター長としてIBD患者さんの外科診療の統括を、 小児科部長の岡本が、小児のIBD患者さんの診療の統括を行います。 創傷(Wound)・ストマ(Ostomy)・失禁(Continence)にかかわる専門の知識や技術を有する「WOC認定看護師」の近石が、 術後の患者さんの人工肛門のケアや排便の悩みについて相談に乗ります。 多数の薬剤が治療に用いられ、出現する可能性のある副作用も多岐にわたることから、 薬剤師の中島が薬物治療全般をサポートします。IBDでは栄養が不足することもあり、 特にクローン病では食事の注意点が多いですが、管理栄養士の高林が栄養面をサポートします。 かかりつけ医との連携、医療費助成制度などの申請なども重要ですが、地域連携室の福田がサポートします。

現在も多くの新薬の治験(製薬会社からの依頼で、すべての医師が保険診療で治療に使用できる前に、患者さんの協力により薬の効果を評価する研究) を行っており、今後も多くの新薬が登場する予定となっています。 従来の治療で効果不十分で治療に困っている患者さんにとっては希望でもあり、 多くの患者さんの協力が得られ、治験の完遂率は全国でもトップクラスです。

学会活動も積極的に行っており、平成30年(2018年)2月に オーストリア ウィーンで開催されるIBDの国際学会(ECCO)では、 高橋が「潰瘍性大腸炎に対する免疫抑制薬のタクロリムス治療における血球成分除去療法の上乗せ効果」に関する演題を発表する予定です。
今後、岡山大学病院のIBDセンターとも連携し、治療に難渋する患者さんの方針の検討や最新の治療についての研修を行っていく方針です。 四国のIBD患者さんに少しでも貢献できればと考えています。

IBDセンター集合写真

消化器内科 IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)

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