診療科・部門紹介

診察内容(骨盤機能外来)

担当医(泌尿器科医編)

泌尿器科で、診察する骨盤機能障害としては主に1.排尿障害〈尿が出にくい、回数が多い、尿が漏れる〉 2.膀胱脱・骨盤臓器脱〈外陰部にこぶが触れる〉 3.慢性骨盤痛〈会陰部や尿道周囲に違和感がある)があります。

症状

1. 排尿障害

  1. 排尿困難
    ・便器の前に立って尿をしようとするとなかなかでてこない
    ・出始めてからも時間がかかり、途中でとぎれてしまう
    ・公衆トイレでは後から来た人に先を越されてしまうようになった
    ・尿のきれが悪くなり、下着を汚すことが多くなった
  2. 残尿感
    ・排尿しても残った感じがあり、すっきりしない
  3. 頻尿
    ・どうも最近排尿にいく回数が増えた気がする。いってもそんなにでるわけじゃないのに夜間に尿意を催し何回かトイレに行くようになった
  4. 尿意切迫
    ・急に尿意を催すと途端に我慢が出来なくなる感じがある
  5. 切迫性尿失禁
    ・トイレに間に合わずもらしてしまうことがある
  6. 腹圧性尿失禁
    ・くしゃみや咳、あるいはちょっと激しい運動をすると漏れてしまうことがある
    ・仕方がないので出かけるときにはパッドを当てている
  7. 混合性尿失禁
    ・くしゃみや咳をしても漏れることがあるし、急に尿がしたくなってトイレに間に合わずに漏れることもある
  8. 溢流性尿失禁
    ・尿が出にくく絶えず漏れている
    ・お腹が張って尿が出ず、チョロチョロと漏れる
  9. その他の尿失禁
    ・機能性尿失禁:
     歩行障害や認知症などにより、トイレが間に合わなかったり、トイレがわからない
     尿意を伝えられない ・夜尿症
    ・尿道外尿失禁:
     尿が尿道以外から排出される状態(尿管異所開口、膀胱膣ろうなど)

2. 膀胱脱・骨盤臓器脱

・便所やお風呂で外陰部にこぶが触れる
・きばると外陰部に何かが飛び出る
・こぶが飛び出ないようにその都度出て押し込む

3. 慢性骨盤痛症候群

・会陰部や尿道に痛みや違和感がある

検査

  1. 問診:質問表、既往症、内服薬など
  2. 理学的検査:性器脱の有無など
  3. 検尿:血尿の有無の確認、細菌感染の有無の確認
  4. 排尿記録:日常の排尿回数や排尿量を観察します
  5. 超音波検査:残尿(膀胱に残っている尿)の有無を確認。腎臓・膀胱・前立腺の状態を確認。がんや結石の有無を確認
  6. PSA:男性の場合前立腺がん検診を行ないます
  7. 排尿流量:(ウロフロメトリー):尿の勢いをおって調べます
  8. パッドテスト:腹圧性尿失禁の重症度を評価します
  9. 画像診断:必要に応じてレントゲン検査(DIP.CT.鎖膀胱尿道造影検査など)を施行し、形態的評価をします
  10. 膀胱機能検査:蓄尿(尿をためる機能)期、排尿(尿を出す機能)期の膀胱の状態を調べます
  11. 膀胱尿道鏡検査:がんや、結石が疑われる場合や、尿道~膀胱までの状態を観察する場合に行ないます

治療

排尿困難に関しては、薬物療法及び手術(経尿道的前立腺切除術やTVMなど病態に応じて)にて加療します。

尿意切迫。切迫性尿失禁に関しては、薬物療法を主体に生活指導や、干渉低周波療法などで加療します。

腹圧性尿失禁に関しては、骨盤底筋体操や生活指導及び干渉低周波療法、重度の場合、TVTスリング術や経尿道的コラーゲン注入療法での手術療法を行ないます

膀胱脱・骨盤臓器脱に関しては、婦人科・外科と検討を重ね手術(TVMあるいは膣壁縫縮術)にて加療します

慢性骨盤痛症候群に関しては、薬物療法を中心に加療します

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