ご挨拶

このたび、河内正光前院長の後任として、2022年4月1日より院長を拝命いたしました。 大変光栄に思いますと同時に、職責の重さに身の引き締まる思いです。
2014年(平成26年)に現在の新病院で診療を開始してから、8年が経過しました。 この8年間 安心、安全な医療と医療の質の向上を掲げ、職員一同、県民の皆様の診療にあたってきましたが、直近2年間は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、当院で主に新型コロナ感染症患者の重症、中等症の感染患者さんの診療を積極的に行ってきたため、本来の高度急性期医療の対応が難しくなった場面も見られました。
このような新型感染症の発生にも対処しながら、高度急性期医療も並行して行えるような体制を今後香川県や高松市、県医師会、郡市医師会や地域の病院と連携して取り組んでいく所存でございます。
移転直後よりめざしている取り組みとしては
- 高度急性期医療に特化し、先進的な医療を提供すること。
- 三次救急医療の役割を担い、県民医療の「最後の砦」として断らない救急医療を実践すること。
- 県の基幹病院として、他の医療機関との役割分担と機能連携の強化を図ること。
- 県民に信頼される医療人材を確保、育成すること。
- 職員全員がコスト意識を持ち、業務の効率化を図り、持続可能な医療を提供すること。
- 風通しの良い、働きやすい職場を作り、質の高い医療を提供していくこと。
今年度よりはそれに加え新規の感染症発生にも対処できる病院運営を目指すこと。
また2022年4月より香川県でもドクターヘリコプターの事業が開始されますので、香川大学医学部附属病院とともに運用しより迅速な救急医療に取り組むことです。
これからも「香川県の中核病院として安全・安心な医療を提供し、県民や地域医療機関から信頼される病院を目指します。」という当院の理念を実現し、県民の皆様の期待に応えられるよう引き続き努力してまいります。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2022年4月1日 香川県立中央病院 院長 髙口浩一