
当院は瀬戸内海を見晴らせる眺望豊かな環境に位置し、県の基幹病院としての役割を担っており、安全で質の高い高度急性期医療の提供を目指して職員一同が連携・協力しながら日々奮闘しています。看護部は「私たちは、人々の生命と尊厳を守り、安全で安心できる質の高い看護を提供します」を理念に掲げ、「その人らしさを大切にし、生きる力を支える」ため、患者さんひとりひとりの思いに寄り添いながら優しく温もりのある看護を実践しています。
また、超少子高齢化など社会情勢が大きく変化する中、高度急性期病院の看護の現場に求められるニーズも多様化・複雑化しています。私たちに求められていることは何か、どのような使命があるかを話し合い、看護部全体で、また部署毎に1年間の目標を掲げ取り組んでいます。場合によっては他部門や地域の連携先にも協力をお願いし、院内外の多職種を交え組織横断的に活動し多くの成果をあげており、看護の質を高めるとともに患者さんやご家族の満足に繋がっています。毎年の成果発表の際には、それぞれの部署が本当に熱心に頑張って取り組んでいる姿を見て、看護部の底力を実感しています。
看護部は「豊かな感性」「高い倫理性」「限りない創造性」を合言葉に、患者さんやご家族のために、医療チームの一員として何ができるかを自らが考え行動できる看護師の育成を目指しています。先輩看護師たちも患者さんの人生の一部分に関わることの意義を自覚しながら、専門職としての誇りを持ち、知識や技術を磨いていくことに努力を惜しまず日々精進しています。今年も4月より多くの新任看護師を迎え新たな看護部がスタートします。県民の皆様の期待に沿えるよう、患者さんの思いに寄り添い一緒に考え歩んでいける看護部であり続けたいと思います。
中央病院副院長(兼)看護部長 鳥山 宏美