最終更新日:2022/03/15
香川県立中央病院の取組み

当院はあらゆる不整脈疾患に対応しており、四国全域から患者さんを受け入れています。

医師、臨床工学技士、看護師からなる豊富な診療経験をもつ専門チームが、患者さんひとりひとりに寄り添った最適な治療を提供いたします。

患者さんにとって大切なのは、
『丁寧な説明の元、身体の負担が少なく安全で確実な治療が、速やかに行われること』
と考えています。チーム全員が、その意識を共有し、選ばれる病院を目指して研鑽しています。

高度な治療を必要とする不整脈疾患が増加しているなか、全ての患者さんに質の高い医療を提供していくために不可欠なのは、診療行為を標準化し、均一性を保つことです。どの医師が担当しても同じ結果が得られる診療体制を整え、それが長期的に維持されて初めて地域に根付いた医療と言えます。当院は、持続的に成長可能な診療体制を築くため、病診連携による集患と診療技術の向上に努めるとともに、人材の育成、最新医療機器の導入、臨床研究にも力を注いできました。

現在、不整脈チームには十分な経験を持つ複数名の医師が在籍し、独立した術者として活躍しています。ほとんどが当院で専門研修を積んだ地元出身の医師達です。それぞれのバックグラウンドや世代は異なるものの、患者さん第一に、地域医療に貢献する思いは同じであり、多様性のある層の厚いチームを形成しています。

高度に専門化した治療を行ううえで欠かせないのが医療機器です。不整脈領域におけるテクノロジーの進歩は目覚ましく、治療の有効性や安全性は劇的に向上し、標準化にも大きく寄与してきました。本邦の医療機器の認可スピードは年々速くなり、欧米とのタイムラグは小さくなっています。当院は多くの企業から機器の先行導入施設に選定されており、チーム専属の臨床工学技士2名が、工夫と経験を重ねて使用法に習熟しています。いち早く患者さんに最先端の医療をお届けすることが可能です。

当院は業務の一環として臨床研究を推進しています。診療データを適切に集積・管理・解析し、得られた結果をより良い医療として患者さんにフィードバックしています。新たな知見は、学会や国際誌に積極的に発信しています。

こうした取組みによって、患者さんが安心できる医療を提供し続けたいと考えています。

香川県立中央病院 循環器内科 不整脈診療部 医長 大河啓介
香川県立中央病院
循環器内科 部長
大河 啓介