先輩ナース 河野さん

  • 現在の部署:外来Aブロック
  • 経験年数:26年目
  • 部署や院内での役割:Aブロック副看護師長・部署教育担当 

大切にしていること

在院日数の短縮化と医療技術の発展に伴い、外来看護師が担う役割は多様化、高度化しています。外来患者さんのニーズをいち早く察知し、的確に患者さんの状態を把握し医師と連携を図り、スムーズに診療の補助ができること。また、限られた時間内で患者さんやご家族の思いを受け止めながら、安心して療養に向き合えるよう、専門科として助言を行い、患者さんやご家族に寄り添ったケアができるように心がけています。

印象に残っている看護場面

以前、左半身麻痺の運動障害が出現した患者さんを受け持ちました。患者さんは、自分の障害に対して嘆き、動かなくなった身体に対して苛立ち、無気力となり、リハビリに前向きではありませんでした。私はその時、励ますのではなくとにかく話を聞き寄り添いました。時期を見て小さな目標を立て、成功体験を積み重ねていきました。患者さんの努力とご家族の支えがあり、患者さんは杖歩行できるまで回復し、退院しました。退院時に患者さんから「自分が落ち込んでいた時に、いつも話を聞いてくれたり、病棟で歩く練習に付き添ってくれてありがとう。杖で歩けるようになって嬉しい」という言葉をもらったことが印象に残っています。

今後の目標

社会の様々な変化に対応しながら、患者さんやご家族とのコニュニケーションを大切にし、他職種と協働しチーム一丸となって、患者さんやご家族の生活を見据えた外来看護を目指していきたいです。多忙な現場の中でも「この仕組みを変えたら職場はもっとよくなるのでは?」「この体制を変えたら患者サービスがもっと向上するのでは?」という視点を常に持ち、日々研鑽していきたいです。

後輩へのひとこと

中央病院は香川県の基幹病院として安全で質の高い高度急性期医療を提供し、多岐にわたる症例が経験でき、最新の医療機器や看護技術を学ぶことができます。また、新人教育プログラムやキャリアアップ支援、パートナーシップなどの教育体制が充実しており、新しいスタッフには先輩ナースが丁寧に指導してくれますよ。今も失敗することや自分の看護を振り返り、多々悩むことがありますが、いつも話を聞いてくれるよき先輩、よき同僚の支えがあり、この病院で頑張ろう!という意欲を持って仕事を続けられています。まさか、こんなに長く、県立病院で勤められるとは思ってもいませんでしたが・・・。たくさんのチームサポートの中で、是非、一緒に学び、一緒に働いてみませんか♪