最終更新日:2022/03/15

香川県立中央病院での卒後臨床研修について

初期研修医として1年を振り返って感じる当院の良さ

研修医1年目 Mさん

初期研修病院を選ぶ際の基準は人それぞれだと思いますが、私が当院で1年間研修した時点での魅力をお伝えします。

一つ目は、幅広い科が揃っていることです。卒業前に将来の志望科をある程度考えている人もいると思いますが、実際は初期研修中に様々な科に興味が湧いて悩む場合が多いです。ある程度多くの科が揃っていることで尊敬できる上級医との出会いもたくさんあり、3年目以降の選択肢が広がると思います。

二つ目は、上級医の数が程よいところです。あまりに医師が多い病院だと研修医に与えられる仕事量は少なくなってしまいますし、一方で上級医が少ないと研修医は放置されるか、適切な指導がないままに多くの手技をこなすだけで終わることになりかねません。当院では上級医のバックアップ/フィードバックは十分で、求めれば多くのチャンスを与えてくれる環境だと思います。

三つ目は、ERでの初期対応〜初療までを初期研修医が行うところです。当院ではwalk inは研修医が診察し、救急搬送については研修医がファーストタッチをとりつつ上級医がサポートしてくれるという体制で運用しています。救急患者数だけで言えば都会の大病院の方が多いと思いますし、一人ですべて診たいなら研修医一人当直のような体制の病院も中にはあるかもしれません。しかし、大病院だとそれだけ当直の上級医も多く研修医の裁量は少なくなります。一人当直は経験値というメリットはありますが、上級医から正しい初療を学ぶ機会は少なくなると思いますし、二次〜三次の重症患者を診る機会が失われるデメリットも考えられます。

以上、当院の魅力をお伝えしましたが、要は自分がどういったスタイルの研修を望んでいるかで病院選択すれば良いと思います。しっかり悩んで、最終的に香川県立中央病院を選択してくれることを期待しています。