最終更新日:2022/03/15

安全管理業務

厚生労働省の省令により医薬品安全管理責任者の配置が義務化され、当院もその手順書に沿って院内の医薬品安全管理に努めています。プレアボイド報告・副作用報告・副作用被害救済制度を重点項目として取り組んでいます。

プレアボイド報告

「プレアボイド」とは、直訳的に言えば「事前(プレ)に、避ける(アボイド)」の意味で、日本病院薬剤師会では、薬剤師が薬物療法に直接関与し、薬学的患者ケアを実践して患者さんの不利益(副作用、相互作用、治療効果不十分など)を回避あるいは軽減した事例を“プレアボイド”と称して報告を収集しています。プレアボイド報告の目的は、事例を集積・共有化することにより、患者さんへの薬物療法の安全性を高めること、薬の適正使用と医療経済に貢献することです。最近では、薬剤師による処方提案や用量最適化によって治療効果が向上する成果が報告され、薬物治療効果の向上による患者不利益回避報告が追加されました。当院では日々の臨床業務の中でこの報告に積極的に取り組んでおり、院内の医療安全推進委員会に報告し、院内全体の医療安全に活用しています。当院は、プレアボイド報告施設としての認定を毎年受けています。

副作用報告・副作用被害救済制度

医薬品の適正使用を進めるために、情報を提供するだけではなく、積極的な情報の収集も行っています。より多くの情報を収集するために、専用電話を設置しています。副作用は疑い情報も含めてグレードを問わず、広く医療スタッフ全員からの情報を集めています。これをデータベース化し、副作用委員会に報告、発現した副作用に対して分析を行ないその対策を講じています。必要時には、薬剤師が厚生労働省や製薬企業へ積極的に報告し、より安全な薬物治療に貢献しています。また、重篤な副作用で入院を要した場合には、副作用被害救済給付のお手伝いをしています。

副作用委員会からのお知らせ
当院の副作用症例に学ぶ